文字と食の美味しい関係


つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

洋食屋。

いい感じのおもむろな洋食屋。

カツレツって

実際イメージで

よく分からないのだけれども

響きが良くて

食べたくなる。

主人公の部屋の描写

街の描写が好き。


それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)

吉田さんの作品があまりにも

街の距離感のレトロさとか

食をそそるとか

突っ込みすぎない人間関係が

良かったので

もうひと作品読んでみた。


そうしたらやはり強烈に

サンドウィッチとスープが

食したくなった。

文中に美味しい其の二品が出てくるのだが

文字というのは想像力を果敢に掻き立ててくれ

とてもじゃないけどお腹が空く。

翌日私がスープを飲んだのは言うまでも無い。

只其処まで美味しいサンドウィッチに

売り物で巡り合えていないというのが遺憾である。



古道具 中野商店 (新潮文庫)

古道具 中野商店 (新潮文庫)

そんなレトロさと適度な人間関係に

心地良さを覚えて居た頃

もうひとつたまたま手に取ったのが此れ。

メインではないのだけれど

なんだか文中でよく三人が食していた

カツ丼が無性に食べたくなる。


翌々日くらい、

まあ適当になか卯かなんかで食べたカツ丼で

泣けた。


カタルシス