yellow sand

黄色い曇の向こうで

黄色い太陽が世界を照らす。


空がうっすら黄らめいて

世界はひっそり輝いて。


全てが郷愁に包まれたてのように。


遠くはどこかはっきりしない。



勢いよくまだらに廻る風車たちを

ぼんやりした頭と

通り過ぎる。



風に白い傷跡をつけられている

海は暗く

時々思い出したように

明るく輝いていた。



眩しく霞む世界。


嗚呼、春なのだな。